2018.2.13 コインチェック記者会見まとめ！！これだけ見れば全部わかっちゃう

コインチェック記者会見

2018.2.13 20:00からコインチェック（Coincheck）の記者会見がありました。
ネム（XEM）580億円不正流出から約2週間。
和田社長不在の記者会見で、大塚氏は何を話したのでしょうか。

記者会見から抜粋

１．金融庁からの業務改善命令

報告：本日(2018.2.13)業務改善報告書提出

Q＆A
Q：業務改善命令につき、金融庁とのやり取りの詳細は。
A：答えられない。当社のプレリリースの記載が、開示できる全て。

報告内容は、業務改善命令において指摘されておりました、(1)本事案の事実関係及び原因の究明 、(2)顧客への適切な対応、(3)システム管理態勢にかかる経営管理態勢の強化及び責任の所在の明確化、(4)実効性あるシステムリスク管理態勢の構築及び再発防止策の策定、などについてとなります。
（プレリリースの内容。リンクとべます）

Q：「実効性あるシステムリスク管理態勢の構築及び再発防止策の策定」の具体的な内容は。
A：答えられない。

２．日本円出金の再開

報告：本日（2018.2.13）より日本円出金を再開した。
　　　1日で401億円の出金指示を終え、順次ユーザーの手元に戻る。
また、本日以降（2018.2.13 20:00以降のこと）の出金指示も継続して順次出金する。

Q＆A
Q：すでに401億円の出金があるが、残りの返金依頼も全て返せる体制にあるか。
A：ある。

３．ネムの補填

報告：ネムの補填について、時期は目安がついた。
明確な時期が確定次第、改めて報告予定。

Q＆A
Q：補填の目途はいつか。
A：答えられない。
Q：なぜ目途が立たないのか。
A：補償資金はすでにあり、返金システムに問題がないことを確認している。
Q：顧客資産と会社資産を分別した上で、補償資金があるということか。
A：はい。
Q：現預金の総額はどの程度あるのか。
A：答えられない。
Q：補填の額の算定方法を見直す考えはあるか。
A：既に公式発表した通り。

補償方法 ： NEMの保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金いたします。 算出方法 ： NEMの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロ株式会社の運営する仮想通貨取引所ZaifのXEM/JPY (NEM/JPY)を参考にし、出来高の加重平均を使って価格を算出いたします。算出期間は、CoincheckにおけるNEMの売買停止時から本リリース時までの加重平均の価格で、JPYにて返金いたします。補償金額　　： 88.549円×保有数 （公式発表の内容。リンクとべます）

４．仮想通貨の送金(送付)と売買

報告：仮想通貨の送金と売買は、外部セキュリティ専門会社と協力し、安全が確認された後に再開予定。

Q＆A
Q：今後、交換業者登録が出来ると考えているか。
A：事業継続及び登録を行う予定。
Q：登録出来ない場合は、どうするのか。
A：登録できなければ違法。事業が出来なくなる。
Q：日本円以外の仮想通貨もすべて分別管理されて手元にあるのか（ネム除く）。
A：あります。

非関連事項

Q＆A
Q：この2週間で決まったことはなにか。
A：外部セキュリティ専門会社と協力し、安全確認を行っている。まずは日本円出金が行えるようになった。
Q：何故社長はいないのか。
A：サービス改善に追われている。
Q：他企業との資本提携や財務強化案はあるか。
A：現在検討中。
Q：ユーザーへの不正アクセスの原因発表はいつ頃か。
A：調整中。
Q：ユーザー向けの安全対策と不正アクセスの原因発表は行うか。
A：正式な報告はする。
Q：流出したネムが換金されていると言われているが、どう考えているか。
A：捜査関係の話は答えられない。

以上。大塚氏退出。

今回の記者会見の感想

じょかじょか

答えられない内容が多いのは仕方ない。
ただ、本件の記者会見は社長が出るべきだったね。

イナゴマン

社長クラスの問題ではないという強気を見せたい狙いがあったとしても、世間がそれを許さないね。
ここは社長がまず改めて謝罪し、その後大塚氏が回答するという流れにするべきだったと思う。

じょかじょか

ただ、大塚氏の回答からは、これ以上無意味に市場を混乱させないという考えを強く感じたよ。
その点はとても良かったと思う。