高金利のトルコリラに投資しない理由。過去のデータを基に説明します。

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別投資
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証券会社さんって怖いわぁ。

コネマル(@conemaru_btc)のじょかじょかです。

 

前の展示会で、岡藤商事㈱のブースにお邪魔したことがあります。

そこで、岡藤グループであり岡藤商事の業務委託を請け負っている日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱の営業の方(Aさん)と名刺交換しました。

Aさんから後日お電話を頂いたのですが、お話しをお聞きしたところ入社1~2年目の新人さんだそうです。岡藤はトルコリラ/円に力を入れているらしく、口座開設をお願いされました。

電話口でのお願いに、かつて自分の社会人経験を思い出し、少しでも彼に協力できれば良いなと今にして思うと余計なことをじょかは言ってしまったのです。

 

じょか
じょか

Aさんのノルマや評価に関わるのであれば、口座開設しますよ。

じょか
じょか

ただ入金や取引は一切行わないので、そちらはご協力できません。

 

するとAさんは、口座開設だけでもお願いしますと仰いました。岡藤は直接会って口座開設しなければならないので、アポの日を取り決め電話を終えました。

じょかは、若い社会人の役に立てそうで良かったなーと思っていました。

それがまさかあんなことになるなんて。

 

当日、アポイント2時間前に電話が鳴りました。

日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱の営業のAさんからです。

 

こんにちは。じょかさん。

 
じょか
じょか

こんにちは。本日はよろしくお願いします。

本日なのですが、やはり口座開設のみの方は必要ありません。

トルコリラは今調子が良く、多くのご相談が届いており、現在その対応に追われております。

口座に最低100万円入金して頂けるなら、本日お会いして口座開設対応を行います。

 

・・・は?

え。なんでなんで。

Aさんのためになるなら口座開設だけしますと事前に伝え、当日予定を空け、自分の電車代は当然自腹で、現地に向かおうと改札を通ったタイミングで、こいつは何を言ってるんだ。

しかも最低100万円を指定してくるとは。普通に詐欺だと思いました。

当然ながらアポはキャンセルしました。

 

改めて岡藤商事社のHPを確認し、評価も見ましたが、通常営業を行っており評価は普通。

日本フィナンシャルセキュリティーズ社への委託詳細も記載されていました。

 

岡藤商事㈱は、商品先物取引仲介業者である日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱に、「商品先物取引の勧誘」および「売買の執行の勧誘」等の業務の委託を行なっております。

参考:商品先物取引仲介業について

 

岡藤商事のやり方なのか、日本フィナンシャルセキュリティーズの営業方法なのか、Aさんの対応なのかは分かりませんが、じょかは非常に残念に思いました。常套手段ではなく、イレギュラーであったと願っています。

 

さて。

順調らしいトルコリラは、最低必要額が少ない高金利通貨として、高い人気を誇ります。

年利20%を超えるスワップポイントは世界通貨トップクラスであり、日本でも多くの投資家が注目しています。

そのトルコリラに、じょかは投資していません。

何故投資していないのか。その理由をお伝えします。

 

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トルコリラとは

 

トルコリラ(TRY)は、トルコ共和国の通貨です。

トルコは新興国(いわゆる発展途上国)に該当し、親日国の1つと言われています。

 

トルコリラはFXで高い人気があり、その最たる理由は「高い政策金利」にあります。

2019.4 トルコリラの政策金利は24.0%であり、高金利といわれるメキシコペソ:8.25%、南アフリカランド:6.75%と比較しても別格の数字です。

単純計算で10000円分のトルコリラを保有すると、来年の今頃12400円になります。

日本の銀行の金利と天地の差があり、貯金代わりに長期保有前提でFXでトルコリラを購入している方を多く見かけます。

 

現在のトルコは若者が多く、今後発展の可能性が注目されています。

今トルコリラを保有しておくことで、スワップによる資産増加を狙い、将来はトルコリラ自体の価格高騰で大儲けを目指す、割と有名な投資です。

 

トルコリラは稼げない・・・?

 

夢が溢れるトルコリラですが、じょかは投資していません。

その理由は、稼げないからに尽きます。

年利24%の超高金利通貨が稼げないとはどういうことなのか。

 

まずは年間スワップをご覧ください。

南アフリカランドで資産運用様よりお借りしました。

 

参考:南アフリカランドで資産運用

トルコリラを1万枚保有した際の年間スワップポイントです。

スワップポイントはFX会社によって異なるため、最もデータの多いヒロセ通商(LION FX)で運用計算してみます。

 

投資年リラ円投資額(万枚)合計スワップ
201449.08490,800161,844
201552.24522,400141,242
201641.34413,400107,415
201733.33333,30065,440
201830.39303,90032,350

※リラ円はその年の1月最高値を採用

※投資額(万枚)はレバレッジ1倍計算

 

2014年に投資していれば、49万円で16万円稼げたことになる訳ではありません。

リラ円の欄を見てもらうと分かりますが、2015年以外は毎年トルコリラの価格が下落しています。

2018.12の終値20.70を参考にすると、1万枚で207,000円です。

投資額から上記の数字を引いた「価格差」を加えたテーブルを作成します。

価格差とスワップの差し引きが「損益」です。最終的な損益を指します。

 

投資年投資額価格差スワップ計損益
2014490,800-283,800161,844-121,956
2015522,400-315,400141,242-174,158
2016413,400-206,400107,415-98,985
2017333,300-126,30065,440-60,860
2018303,900-96,90032,350-64,550

 

トルコリラは直近5年のいつ買っても、2018.12末にはマイナスという結果になりました。

でもこのデータは、じょかが悪いところだけをピックアップして操作しているのでは。

そう思う方もいるかもしれません。

今回のピックアップは2013.1からの白枠の範囲です。

 

 

それではもっと前に遡ってみます。

2005年~

2005年からのトルコリラ円(TRY/JPY)チャートをご覧下さい。

 

 

2005年から2007年まで多少の上げはあるものの、その後は底なし沼です。

下降トレンドから抜けられず、ずるずると10円台まで落ちてきました。

高金利通貨には高金利である理由があります。トルコはずっとインフレから抜けられない状態で、どんどん通貨価値を落としているのです。

このチャートを見れば、スワップを考慮しても買う必要のない通貨だという結論に辿り着くでしょう。

レバレッジをかければプラス・・・?

FXの記事を読むとやたらと「レバレッジをかければ大幅プラス!」と書かれていますよね。

きちんと計算したレバレッジで運用すれば、低リスクで大きく利益を得られます!なんてフレーズをどこかで読んだことがあるのではないでしょうか。

確かに、安定レバレッジで運用することは非常に重要です。ではトルコリラ円では何倍のレバレッジ運用が出来るのでしょうか。

 

 

2018.8 安値15.65に対し、2017.9 安値31.431であるため、1年で50%下落しています。

2014.11 安値50.5であるため、4年で70%下落しています。

うん。無理。レバレッジ2倍運用すら出来ません。

 

トルコリラ投資は絶対に無し?

 

データを基にすると、投資価値がまったくないように見えるトルコリラ。

じょかも投資していません。

しかし、トルコリラ投資は絶対に無しかといわれると、そうではありません。

 

トルコは今後の発展が注目される国の1つです。

若い労働者が多く、今後花開くと言われています。

国が発展しリラがトレ転すれば、大きな利益を得られるかもしれません。

 

まあ。トレ転すれば政策金利が下げられるのが順当なので、スワップで稼ぎきれずマイナスフィニッシュが現実的な気もしますが。

この記事が、トルコリラへの投資を考えている人の1つの判断材料になれば幸いです。

いつも書いていますが、投資は自己責任で行うものです。投資するか否か、最後は必ずあなた自身が判断してください。

 

以上。

コネマル(@conemaru_btc)のじょかじょかでした。

 

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